村田葆光の工芸として陶芸と組紐(彩葆光、同人)、趣味として書道、刀剣、仏道、気功などをご紹介致します。
村田葆光の工芸と趣味の空間
村田葆光は重要な役職から遠のき、定年を迎える以前より、趣味的生活に入りました。
これは本職である工学としての自分として出来る最先端を走るべき役割をほぼ終えたことに鑑み、そのスタンスを自己啓発に置き、以前より進めておりました人間として本来、兼ね備えているべき真の教養を高め、理行合一による中道儀の邁進に努めることに致しました。
特に、仏道における向上門を透過して最終真実在と同化する事を第一に努力致しました(上求菩提)。
理としてましては30代半ばから仏道を中心に勉強し、その他、一般教養書を種々目を通して参りました。
また、行としましては20代から書道を始め、40近きに至って武道として居合、太極拳、気功を始め体の再構築を始め、気の世界を感得しました。50代後半に至り、ようやく理行が融合し、雑味が排除され、心の落ち着きとその清浄なるを覚知できたように思います(一種の臍落ちの体験)。
その後、更にそれが進歩し、最終、一真実の世界を体感、即ち覚知による平安を得ました。
今までの向上門における体験と軌跡(心の旅路)を次に示します。
経歴
大阪大学大学院工学研究科 ビジネスエンジニアリンク専攻
准教授・工学博士 村田雅人 村田研究室担当
溶接学会論文賞受賞
日本材料学会フラクトグラフィ部門委員会 前委員長
著書 フラクトグラフィ(丸善) 編集委員長
弾塑性材料の力学入門(日刊工業) 単著
構造材料の損傷と破壊(日刊工業) 単著
武道 (号:村田葆光)
居合道
大日本武德会 大阪府支部 支部長
大日本武德会大誠会会長
無双直伝英信流 範士八段
柔拳(正宗太極拳、形意拳)
終南門派第5世直門弟子
書道 (号:村田葆光)
文化書道学会(西脇呉石師) 六段師範(昭和46年)
その後、流派を離れ古筆に範をとり、現在に至る。
日本書道美術院(一時期所属)秀華賞受賞
アメリカジャパンエキスポ 出品(海外より注文を受く)
教典の書写、日常の書に重点を置き活動。
組紐 (号:彩葆光)
伊賀組紐、教室彩(現在、休業中)彩流組紐師範、唐組師範
日本工芸会研究会員
古技法くて打の再現、古技法唐組、籠打伝承者
辻中ウメノさん(当時89歳)より伝授さる(平成14年)
作陶
美濃黄瀬戸を中心に作陶
村田葆光作(葆光作陶工房製)
(岩月竹光師より直伝、独自工夫により抜けタンパン明確化、
すべて自然のクヌギ灰、長石、おにいた、タンパンを使用)
仏道
真言宗、但し、宗派にとらわれず教典を訳出、書写、誦経
般若心経[ 読む、聞く、書く]西東社 小松庸祐著 小生の言一部引用
[訳出並びに誦経経典]
・六祖壇経・現成公案・般若心経・般若理趣経・般若心経秘鍵
・寶性論・冠註即身成仏義・修證義・梵文心経・梵文仏頂呪
趣味
刀剣鑑賞と若干の鑑定、仏像、陶器を中心とした鑑賞
機械式腕時計の収集、クラッシックカメラの収集と撮影
これで人生終了しても良いのでしょうが、まだ、寿命が残っているようです。今後は、覚知した智慧を現実に活かし、向下門をたどり(下化衆生)、遊戯三昧界を散策したいと思います。小生の進む道は必然、そうあるべきを辿るだけのようです。
以下に、現成公案の結びを略して示し、吾が戒めと致します。
’麻谷山宝徹禅師、あふぎをつかふ。僧きたりてとふ、風性常住無所不周なり。いかならんかこれ無所不周底の道理、ときに師あふぎをつかふのみなり。僧礼拝す。風性は常住なるがゆゑに、仏家の風は大地の黄金なるを現成せしめ、長河の蘇酪を参熟せり。